「歯は臓器のひとつ」という考え方
歯は、単に「噛むための道具」ではなく、
体の一部=臓器のひとつと考えられることがあります。
よく言われる話として、
歯1本には100万円以上の価値がある
という考え方があります。
さらに、口全体の機能(噛む・話す・飲み込む)を一つの臓器として考えると、
3000万円以上の価値があるとも言われることがあります。
これは決して誇張ではなく、
「口の機能」が生活の質に直結していることを表しています。
高齢になるほど「噛めること」の重みは大きくなります
年齢を重ねると、
仕事や活動の優先順位は少しずつ変わっていきます。
その中で多くの方が実感されるのが、
「食事の楽しみ」の比重がとても大きくなるということです。
- 好きなものを食べられるか
- 家族と同じ食卓を囲めるか
- 外食や旅行を楽しめるか
これらはすべて、
「しっかり噛めるかどうか」に大きく左右されます。
総入れ歯で苦労されていた患者さんとの会話
以前、総入れ歯でお悩みのご高齢の患者さんとお話ししたことがあります。
治療の選択肢としてインプラントの話になり、
「すべてをインプラントにすると、
上の顎だけでも400〜500万円くらいになりますね」
とお伝えしました。
すると、その患者さんは少し考えたあと、
こんな言葉をお話しくださいました。
「若いころは仕事が中心だったけど、
今は人生の楽しみの中で、食事の占める割合がとても大きい。
それくらい払ってでも、噛みたいし、美味しく食べたい」
この言葉は、私自身とても印象に残っています。
インプラント治療は「高い」だけの治療でしょうか?
インプラント治療は、
決して安い治療ではありません。
しかし、
歯を臓器と考え、人生全体の質で見たとき
その価値の捉え方は大きく変わります。
噛めないことで、
- 食事が楽しめない
- 外出や旅行を控える
- 栄養状態が悪くなる
- 気持ちが沈みがちになる
こうした状態が何年も続くことを考えると、
「噛める生活を取り戻す治療」の意味は決して小さくありません。
すべてをインプラントにしなくても良い選択肢があります
もちろん、
すべての方がフルインプラントを選ぶ必要はありません。
高齢の方には、
インプラントオーバーデンチャーのように、
少ない本数のインプラントで入れ歯を安定させる方法もあります。
大切なのは、
年齢・体力・生活・価値観に合った治療を選ぶことです。
ご本人とご家族が納得できる選択を
高齢の方の治療では、
ご本人だけでなく、ご家族の理解もとても重要です。
「どこまで治療するのか」
「何を大切にしたいのか」
を一緒に考えることで、
後悔の少ない選択につながります。
なごみ歯科では、
無理にインプラントをすすめることはありません。
お話を伺ったうえで、考えられる選択肢を丁寧にご説明します。
まずは、話を聞くだけでも構いません
「入れ歯で本当にこのままでいいのか」
「将来、噛めなくなるのが不安」
そんな気持ちが少しでもあれば、
それは相談する十分な理由です。
町田市鶴川で、
ご自身やご家族の歯についてお悩みの方は、
ぜひ一度ご相談ください。
監修:院長(田島 光明)
執筆:副院長(中田 雅昭)